台風16号に向かって吹き込む南風の影響で17日の新潟県内はフェーン現象となり、各地で猛暑を記録。上越市の大潟では全国1位の37.6度を観測し、富山県秋ヶ島の37.5度、新潟県中条の37.4度に次いで三条は全国4位の37.3度まで上がり、ことし最高を更新、9月としては昨年と並ぶ観測史上最高となった。
三条の明け方の最低気温は、22.2度。毎正時の観測では午前8時で早くも30.7度と30度を超えて気温はぐんぐん上昇。正午で35.2度と35度を超え、猛暑日となってもさらにじわじわと上がり続け、午後3時13分に最高の37.3度を記録した。
8月22日の35.7度を上回り、ことし最高を更新。1978年の観測開始以来、9月としては2011年9月3日と並ぶ1位となった。
数字だけでなく、ことしいちばんの暑さであると体でも感じられるほどのまるで灼熱地獄。日差しも肌がぴりぴりするほど強く、身の危険を感じるほどの暑さだった。三条市消防本部は、午後5時半までに熱中症と思われる2人を救急搬送した。ひとりは午前11時半ころに野球の審判をしていた60歳代の男性、もうひとりは正午過ぎに自宅にいた80歳代の男性で、いずれも症状は軽いようだ。
午後7時でも31.6度と大きく30度を上回ったまま。予報では翌18日の中越の最高気温は35度と猛暑日が予想され、熱中症には十分な注意が必要だ。また、大型の台風16号は17日午後6時50分、朝鮮半島にあり、中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートルで北北東へ向かっている。