改修工事で生まれ変わった「水道の塔」と呼ばれて親しまれる燕市のランドマーク、旧配水塔を描いて子どもたちから水道の塔を心と絵に刻んでもらおうと、燕市教育委員会では、29日午前8時半から11時半まで燕市総合文化センター駐車場で初めての子ども写生会「水道の塔を描こう」を開くので参加者を募集している。
対象は4年生以上の小学生。市教委が用意する画用紙で写生してもらう。鉛筆や絵の具など写生道具一式、画板、水筒、帽子などは持参する。燕市美術協会(幸田顕会長)を洋画と日本画の部門の会員6人ほどが絵の描き方の指導も行う。
この日のうちに完成しなくても家で持ち帰って完成させ、10月10日までに提出すればいい。作品は10月17日から28日まで燕市総合文化センターロビーに展示する。審査は行わない。
水道の塔は昭和16年(1941)に完成。それから70年がたって老朽化し、保存か撤去かという議論が続いてきたが、燕市は歴史的な遺産として保存、後世に残すことに決め、昨年秋からことし春まで改修工事を行った。国登録有形文化財への登録も目指している。
昨年秋には改修前の壁の外にツタがはう姿を記録にとどめようと、一昨年秋に「水道の塔紅葉写真コンテスト」を開いている。今回は新しくなった水道の塔に子どもたちが親しむきっかけにと初めて写生会を計画した。
対象の市内小学生すべてに学校を通じて申込書を配布しており、9月25日までに各学校が市教委生涯学習課文化振興係(電話:0256-63-7002)へ申込書を提出する。