10月14日に燕市国上、道の駅国上で行われる第8回越後くがみ山酒呑童子行列で、漫画家永井豪さん描き下ろしの酒呑童子オリジナルTシャツがお目見え。漫画界の巨匠が描いた迫力の酒呑童子で参加者を呼び込む。
永井豪さんが描いた酒呑童子は、三白眼で真っすぐ前をにらみつけ、先のとがった鋭い爪の左手を伸ばす。長い髪を逆立て、頭に2本の長くとがった角。とがった耳で、牙をむき、目の周りに歌舞伎の隈(くま)取りを思わせる模様がある。まさに鬼の形相でつかみかからんばかり。鋭く、素早く、クールなイメージの酒呑童子だ。
Tシャツはこれまで黒地だけだったが、いろんな色の鬼がいるように今回は赤、緑、黄、黒、青の5色を作成。おとな1,000円、小学生以下500円の参加費にTシャツ代も含まれる。ほかにスタッフ用の白も作成する。
燕市分水観光協会では、分水地区の砂小塚に生まれた美男子、外道丸が鬼の酒呑童子に変わって暴れた伝説にちなんで毎年、国上山を行列して下る行事をメーンにした酒呑童子行列を行っている。
これまでも業者がデザインを依頼してオリジナルTシャツを配布しているが、ことしは本番に向けて市民有志を募ってワークショップを行うなど、新たな酒呑童子行列を生み出そうと取り組んでいる。
Tシャツのデザインもその取り組みの一環として検討。永井豪さんは『デビルマン』、『マジンガーZ』、『キューティーハニー』などで知られる日本を代表する漫画家。鬼を題材にした作品もあり、1978年に『手天童子』、そして1994年発売の『闇の宴 酒天童子異聞』は酒呑童子の悲劇を描いており、そのために分水地区へ取材へ入り、伝説にも詳しいということから、描き下ろしを依頼し、快諾してもらった。