22日に燕市大曲、浄土真宗本願寺派福勝寺(黒田玲映住職)で開かれる第44回お寺で音楽を楽しむ会は、県内外で活動する「アンサンブルオビリー」が作曲家シリーズ第6弾でハイドン弦楽四重奏曲を演奏する。
午後2時開演。メンバーはバイオリンの佐々木將公さんと阿部智子さん、ビオラが加藤晶子さん、チェロが片野大輔さん、それにゲストで片野さんに師事するチェロで高校生の吉田峡輔さんも加わる。
この会にアンサンブルオビリーが出演するのは2年ぶり。これまでも作曲家シリーズと銘打ってモーツァルト、ドボルザーク、ベートーベンと1人の作曲家にしぼって演奏曲を決めた演奏会を開いている。
今回はオールハイドンプログラム。弦楽四重奏曲第1番、弦楽四重奏曲第67番、二本のチェロのためのソナタ作品12-2、弦楽四重奏曲第77番「皇帝」を演奏し、ハイドンを堪能してもらう。料金は1,000円。
地域の人が集まる集会所のような役割も果たした昔の寺の機能を取り戻せたらと1994年から本堂でクラシックコンサートやジャズコンサートなどが年に2、3回、行われている。主催しているのは有志でつくる「お寺で音楽を楽しむ会」。そのつど料金を払う一般の人とは別にA(年間5,000円)とB(3,000円)の2種類の維持会員も設定する。
事務局の山崎良紀さんは、「地元のアーティストを応援し、中央とのコラボも進めたい」、そして「寺を地域の文化の集会所にしたい」と言う。
アンサンブルオビリーの「オビリー(OBiLi)」は、チェコ語で「麦」の意味。若い音楽家たちが、青々としげる麦のように、強くたくましく、すがすがしく成長していってほしいという願いが込められている。
アンサンブルオビリーは「米どころ新潟の麦」と山崎さん。「グループで演奏活動を長く続け、新潟のクラシック界の底辺を引き上げている。そういう姿勢に共鳴を受けている」と魅力を話し、「個性を生かしながら調和し、バランスをとり、せめぎ合いを楽しんでほしい」と大勢の聴衆を待っている。問い合わせは、同寺(電話:0256-63-5004)へ。