加茂市の小池清彦市長と50人の区長は20日、県庁を訪れ、加茂市民約96%を含む3万1.876人が署名した「県央医療圏の救命救急センターを加茂病院に併設することを求める署名簿」と県立加茂病院を移転改築して救命救急センターを併設することを求める要望書を泉田裕彦県知事に手渡した。
署名は、昨年11月10日から本年3月末まで実施され、加茂市民2万8,560人と田上や三条などの市外と県外の3,316人、合わせて3万1,876人分が集まった。
午後3時に小池市長と加茂市の区長84人のうち50人、市職員8人の計59人が県庁を訪れ、知事室に全員が入り泉田知事と面会。段ボール箱に入れた署名簿とともに、要望書を手渡した。
要望書を受け取ると、「話がまとまるように小池市長さんにもリーダーシップをとっていただきたいと思います」と泉田知事からも求めた。
さらに、泉田知事は、「これだけ大勢の皆さんがいらっしゃるということは、それだけ深刻だと受け止めています。一日も早く県央地域に救急救命センターの併設の基幹病院ができるよう、頑張っていきたいと思う」、「今、話をしているので、ぜひまとまるように皆さん方からもご協力をお願いしたいと思います」と話した。
また、「合意を早くつくること」と重ねて協力を求めた。十日町病院と魚沼基幹病院では、十日町が早く議論をスタートしていたが、魚沼の方が先に地域がまとまり、結果、魚沼の方が先に進捗したと紹介し、地域がまとまることが重要と話した。
さらに、区長から「加茂市にお願いします」と求められたが、「場所の話はまだしてませんので」と具体的には答えず、「地域全体がまとまることが、早く作るということ」、「一刻も早く県央地域に救命救急センターと基幹病院を作りたいと思っている」。「まとまるように協力を」と繰り返した。最後に「本当に一日も早く病院が必要だということはきょう、伝わりました。ぜひ、まとめるように頑張りたい」述べ、15分ほどで面談を終わった。
要望書では、「三条市との境界に限りなく近い加茂市下条の地に、県立加茂病院を移転改築して五百床の病院とし、そこに救命救急センターを併設されますことを、最良の案として、ご要望申し上げます」とし、県立加茂病院は建て替えの時期にきており、建て替えにあわっせて移転改築すれば経費節約になる。必要な土地は加茂市が無償で提供するので県の支出は大幅に少なくてすむなど7項目の理由を示して要望した。