10月14日の第八回越後くがみ山酒呑童子行列のプレイベントがその会場となる燕市国上、道の駅国上で22、23の2日間、開かれており、初日22日は子どもたちが鬼退治の武器作りや鬼メークの体験、鬼火の竹筒に願いごとを書くなどして楽しんだ。
酒呑童子行列を主催する燕市分水観光協会が、2日間とも午後2時から4時まで開いている。22日は子ども体験活動として源頼光が酒呑童子を退治したという言い伝えから、本番で国上山を下ってくる鬼たちを手作りの武器で迎え撃つという体(てい)で鬼退治用の武器をつくった。
新聞紙を丸めて剣をつくり、空き箱を使って楯に。折り紙を折って手裏剣を作った。加えて本番で会場でともす竹筒にLEDをいれてともすキャンドル「鬼火」の竹筒に願いごとを書いてもらい、希望する人には鬼メークのフェースペインティングもしてあげた。
プレイベントに参加しようと会場を訪れた人は少なかったが、たまたま会場を訪れてプレイベントをやっているを見つけての参加が多く、未就学児から小学校低学年の子ども20人余りが参加。黄色いカーリーヘアのかつらにフルフェースの鬼の化粧の指導者が手が回らないほどのにぎわいになり、子どもたちは思いのほか熱中していた。
剣が完成すると自然に子ども同志でチャンバラを始め、今もチャンバラごっこは健在だ。
ことし酒呑童子行列で参加者に配布するTシャツを漫画界の巨匠、永井豪が酒呑童子の鬼をデザインしたが、「有名な人らしいよ」と話すまったくノーデータのお母さんもいた。
鬼メークを希望した子どもは、鬼メークを人に見せたいのか、メークが終わると急いで外へ飛び出していた。竹筒に書かれた願いごとは「中等に受かりますように」や「娘の結婚が決まりますように」はかわいいもので、「消防車になりたい」、「カマリキになりたい」とシュールな願いごともあった。
23日は鬼メークの披露と練習会。本番で分水中学校と分水高校のボランティアが、来場者におとな300円、子ども100円で鬼メークをするが、その練習を行う。希望者があれば午後3時から同じ料金でメークをしてもらえる。
竹筒の願いごと書きは2日間とも実施。ことしの酒呑童子行列盛り上げのため、会場の地元に限らず、広く市内一円からの参加を待っている。