25日から27日までの3日間、燕三条地域地場産業振興センターで開かれている第10回加工技術の進歩に関する国際会議(ICPMT2012)にあわせて同じ3日間、同じ場所で燕三条ものづくり連携フォーラムが開かれており、初日25日は午後0時半から開会式が行われた。
多目的ホール前のロビーに関係者100人余りが参列。主催者の燕三条地域地場産業振興センター理事長でもある鈴木力燕市長は、この国際会議を契機に「燕三条と世界に誇る企業の技術というものをあらためて情報発信し、その交流のなかから新たな産業を発展していこう」というのがこのフォーラムの趣旨で、「交流を通じて問い直し、何かを発見する場に」、「燕三条の企業のビジネスチャンスに」と求めた。
経済産業省関東経済産業局産業部の太細敏夫部長は、少子高齢化でマーケットが縮小し、円高など明るい話題はないが、経産省はことし3月から“ちいさな企業”未来会議を開いて全国30カ所以上で中小企業者の声を直接、聞いていることを紹介。燕三条地域は「もう何回も荒波を乗り越えた地域と承知」しており、経産省は「よくしかられてきた」。「外の市場を取り込んでいかないとなかなか日本の未来はない」、「皆さま独自のビジネスモデルをつくる機会に」と期待した。
県産業労働観光部の池田幸博部長は、「燕三条地域の企業や団体は新製品を作って海外市場に積極的に打って出ている」と敬意を表し、ますますの発展を願った。
このほかに燕、三条両市の市議会議長、商議所会頭、ICPMTの主催者らが加わって11人でテープカットを行って開幕。多目的ホールには開発補助金成果事例、ものづくり日本大賞、産学官連携研究事例紹介、海外展開支援紹介、地域ブランドの海外展開事例紹介、デザイン開発事例紹介を展示。同時に3日間で5回にわたるセミナーがスタートした。