25日から27日まで開かれている燕三条ものづくり連携フォーラムで企画された5つのセミナーは初日25日の「福祉ロボット関連セミナー」から始まった。
講師はNPO法人UD21にいがた代表理事で、株式会社青芳製作所=燕市小池=取締役専務の秋元幸平さん。新潟県の委託を受け、ロボットスーツHALの説明体験会を行っている。セミナーでは、実演も行って下肢のロボットスーツHALを紹介した。装着することで身体機能を拡張、増幅、補助できる世界初のサイボーグ型ロボットだ。
価格は約1,000万円で月20万円から30万円でリースするのが一般的。秋元さんはこうしたロボットスーツを製造するのではなく、「周辺機器にはローテクなものが残っており、そこにビジネスチャンスがあるのでは。」、「さまざまな産業を使ってロボットの周辺機器ができるのでは」と地元企業への貢献に期待した。
県内にはUD21にいがたが設置する県内最大の常設福祉用具展示場「ウィルアシスト」=燕市小池=を含めて県内が5カ所でHALが導入されている。脳から発せられる生体信号センサーで感知し、実際に筋肉が動くより早くモーターが動き始めることなどをデモンストレーションした。
秋元さんは「新潟県ロボットスーツ研究会に参加することで施設、病院などと情報交換できる」。ほかにもロボットスーツの装着に使ういすやロボットスーツ用のウエア、リハビリ器具などにも広がりがあり、相談窓口を紹介し、ロボットスーツ関連分野への地元企業の参画を呼びかけた。