10月に震災廃棄物の試験焼却を行う三条市に対して28日、県内5市による震災がれきの広域受け入れに反対する市民グループ「未来の生活を考える会・三条」(小浦方正行代表)が抗議行動を行った。
午後2時に同グループの呼びかけに応じた市民など20人余りが、「試験焼却反対」や「住民の声を聞け」とあるプラカードなどを手に三条市役所正面玄関前に集まった。
同グループは事前に国定勇人市長宛の抗議文を持参したいと市に求め、受け取らないとの回答を得ていたが、集合した全員で市役所内に入り、担当部署の環境課に抗議文を持参した。同課では、事前の回答と同じく、すでに6月の議会でも試験焼却関連の予算を可決しているなどとして、「受け取れない」と頭を下げて受け取りを拒否した。
反対する市民らは、「市長に直接、受け取ってもらえ」と3階の市長室前に行き、打ち合わせ中という市長に代わって秘書課の職員に抗議文の受け取りを求めた。同課でも受け取りは拒否されたことから、「一般市民の声はどこに持っていけばいいのか」などのやり取りのあと、抗議文をカウンターに置き、庁舎の正面玄関前で、プラカードを掲げて試験焼却反対を訴えた。
抗議文では、「住民に充分な説明がないまま、また、当団体の公開質問事項及び要望等に回答のないまま、試験焼却を決行することは許しがたいことであり、強く抗議いたします。下記条件を満たさなければ、即刻取り下げますよう申し入れます」として2つの条件を記載した。条件は次の通り。