あかりコンサート実行委員会(永桶康子実行委員長)は29日夜、ことしも三条市・三条別院でオペラコンサート「三条別院あかりコンサート〜月夜に歌う 愛と情熱〜」を開き、本堂を埋めた約500人が国内外で活躍する音楽家の歌声や演奏に魅了された。
出演した声楽家は、三条市出身で実行委員長の藤原歌劇団所属の永桶康子さん(ソプラノ)をはじめ、東邦音大講師で二期会会員の大槻孝志さん(テノール)、二期会会員で国立音大、尚美学園大講師の成田博之さん(バリトン)、二期会会員の長谷川忍さん(メゾソプラノ)。
数多くの声楽家や団体と共演する赤星裕子さんのピアノ、新潟市出身の小島正子さんのフラメンコ、三条市・八幡宮宮司の藤崎重康さん横笛と尺八、さらに地元三条市のグループ「レインボーコーラス」の合唱が加わった。
日が落ちるころの午後6時半に開演。本堂に並べたパイプいすの座席はほぼ満席になった。前半は「愛」に関わる日本歌曲、後半はオペラ『カルメン』から抜粋の曲を演奏。一流の音楽家の柔らかな歌声は天井が高く広い本堂全体を包み込むように心に響いた。
出演者の女性たちは、曲や配役によって衣装やヘアスタイルを変えて登場。きらきらと輝くアクセサリーや華やかなドレス、曲にあわせて変わる雰囲気などを目の前にし、テンポを刻む曲には自然と観客の手拍子が加わるなど、1曲ごとに引き込まれていった。