「水道の塔」と呼ばれて親しまれる燕市のランドマーク、旧配水塔を描いて子どもたちから水道の塔を心と絵に刻んでもらおうと、燕市教育委員会では9月29日、燕市総合文化センター駐車場で初めての子ども写生会「水道の塔を描こう」を開き、小学生16人が参加した。
1941年に建設された水道の塔。昨年度は保存のために大規模な補修工事が行われ、国登録有形文化財への登録も目指していることから、子どもたちから写生をして水道の塔に親しんでもらおうと初めて写生会を開いた。
小学校4年生以上を対象に参加を募集し、地元の燕西小学校を中心に16人が参加。燕市美術協会(幸田顕会長)の会員も指導にあたり、ほとんどがこの日のうちに作品を完成させた。
学校の授業とは違い、すすんで参加しただけに、水彩で描かれた作品は力作ぞろい。上部の回廊のように張り出した部分の構造は複雑で、絵が好きで参加した燕西小6年生の女の子はその部分を描くのが「意外に難しかったです」と話していた。
写生後はふだんは非公開の水道の塔内部を公開して子どもたちから見てもらった。この日、完成しなかった作品は10月10日までに提出してもらい、17日から28日まで燕市総合文化センターロビーに展示する。