燕市立燕中学校3年生の総合学習授業でボランティアコースを選択した生徒6人は、4日午後1時半から燕市佐渡、チャレンジャー燕三条店で赤い羽根共同募金の街頭募金を行った。
燕市社会福祉協議会がボランティアコースの生徒を受け入れたもので、午前中にボランティアに関する基本的な知識を学んでから、ボランティアの実践という意味で街頭募金を行った。
参加したのは、服部桃香さん、伊藤楓さん、大橋成さん、佐藤未来さん、土田香奈子さん、神保ほのかさんのふだんから仲のいい3年生女子6人。菓子の空き箱で手作りした募金箱と共同募金ののぼりや赤い羽根、風船をもち、拡声器も使って「赤い羽根共同募金にご協力お願いします!」と100メートル先からもはっきり聞こえる大きな声で呼びかけた。
毎年、燕市内でも10カ所以上で街頭募金が行われているが、子どもの頭募金を行うことはない。中学生の呼びかけの効果は絶大で、千円札を寄付する人もあり、思いがけない高額寄付に「イエーイ!」と歓声を上げる子もいた。
来店客は笑顔で中学生の所へ歩み寄り、「よそで募金したばっかりなんだけど」、「あんまりいい声、出されるあんだ」と寄付をしてまたにこにこ。前が道路なので車を止めて車に乗ったまま運転席から手を伸ばして寄付をする「ドライブスルー寄付」もあった。
1時間、街頭募金を行って1万1,281円の善意が集まった。服部さんは、街頭募金は「おもしろい」し、寄付をしてもらえると「うれしい」。「全然、寄付してくれないんじゃないかと思ったら、こんなにいっぱい寄付してくれてびっくりしました」と喜んでいた。大橋さんは、「私たちが集めたお金が、誰かのために使われるとうれしいです」と話していた。
燕中学校3年生は総合学習授業でボランティアのほかにも食文化、伝統、環境、福祉などに10のコースに分かれて校外で学習した。昨年のボランティアコースでは海岸清掃を行っている。