ことしも燕市物流センターを歩行者天国にして「燕青空即売会」、初めて「つばめるしぇ」を同時開催してあいにくの雨も吹き飛ばす5万人の人出 (2012.10.8)

協同組合つばめ物流センターの組合企業が、半端ものや傷物などのわけあり商品をテントの下で即売する、年に1度いわばアウトドア・アウトレットショップ「燕青空即売会」が7日、歩行者天国にした燕市物流センターの通りで開かれ、あいにくの雨に見舞われながらも5万人もの人出でにぎわった。

燕製品のPRをと毎年10月の第1日曜に開かれており、ことしで第38回。燕市、燕商工会議所、協同組合つばめ物流センターが主催し、37の事業所が出店してカトラリーや鍋、フライパン、ざるなど日用品や雑貨を半額以下は当たり前の特別価格で販売した。

加えてことしの目玉は、初めての「つばめるしぇ」。飲食を中心につばめ物流センターの40区画に28店と1団体が出店した。弁当業者や菓子店、パン店、スーパーをはじめ、県外からも燕市と交流のある山形県南陽市がイモ煮、福島県浪江町から燕市に避難している家族が名物のなみえ焼きそばを販売した。

なみえ焼きそばはB級グルメとして有名なこともあり、行列ができる人気。開店から3時間ほどで約300食を早々に完売。全体の人の流れからすると、もっと「つばめるしぇ」に客が集まってもいい感じだったが、来年以降の課題。いずれにしろ燕青空即売会の飲食ブースというだけでは、わざわざ「つばめるしぇ」とネーミングした意味がなく、燕青空即売会以外での開催が期待される。

歩行者天国にした通りは、いつもながらのにぎわいだった。午後1時ころまで弱い雨が降り、人出が心配されたが、意外と客足に影響しはなかった。天気が上向いたこともあるが、午後からも客足は衰えず、終了まで1時間を切ってもにぎわいが続いた。

市外はもちろん、県外から訪れる人もあり、少しでもいい商品があるうちにと、開始前から会場を訪れる人がいた。一方で、終了近くになると片付ける商品を少しでも減らそうと投げ売りが始まることを承知している客が多く、その心理を見透かしてさらに値引き交渉を有利に進める買い物上手も。

空手で変える人はなく、ビニール袋に3つも、4つも商品を入れて、「これで500円は安過ぎる！」と目を丸くして話す人もいた。