私たちの三条市をつくる市民の会(村上幸一会長)は17日、三条市東公民館でパルム裁判説明会を開き、この日、行われた三条昭栄開発(株)=代表取締役・国定勇人三条市長=が、すでに解体されているパルム1の地元地権者に対して所有権移転登記手続きを求める訴訟の第11回口頭弁論の説明を行った。
同会は被告の地元地権者を支援し、口頭弁論終了後に毎回、説明会を開いている。今回も午前11時からの第11回の終了後に開き、被告の地元地権者の代理人弁護士2人が、その内容を説明した。
前回、被告の地元地権者と原告側の市職員1人の証人尋問が行われたが、社長の国定市長でなければわからないことがあり、行政のトップとしての責任を果たす意味でもと、これまでも市長の証人尋問を求めてきたが、この日、市長の証人尋問は行わないことを裁判所が決定したことなどを報告、説明した。
裁判は次回11月27日に終結し、判決を言い渡される日が決まる。年末に向かうことなどを考えると、判決は年をまたぐ可能性がある。
市長の証人尋問が行われないのは「残念だが、裁判所の決定」で、裁判の集結する次回までに、これまでの経過などをまとめて最終の書面として提出する。
参加者からは、先日の三条マルシェでパルム1跡地が会場に使われてことに関連して、跡地の権利は誰にあるのかとの質問した。回答は昭栄開発と被告の地元地権者だったが、その経緯について、出席していた地元地権者が説明した。
地元地権者によると、商店街会長から話があり、市は地元地権者の了解が得られれば可能と返答した。商店街会長とは顔なじみでもあり、市民のためになるならと1日だけということで了解したと話した。