三条市は12月2日午後2時から三条市中央公民館で舘野泉ピアノリサイタルを開き、NHK大河ドラマ「平清盛」のテーマ曲を弾いている「奇跡のピアニスト」、「左手の鍵盤詩人」と称賛される舘野泉さんの演奏を鑑賞してもらう。そのチケットを18日午前9時に発売する。
舘野さんは1936年東京生まれ。60年に東京芸大を首席で卒業し、64年からフィンランドのヘルシンキに住む。68年にメシアンコンクール第2位となり、同じ年からフィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミーの教授を務める。81年からフィンランド政府の終身芸術家給与を得て、90年以降は演奏活動に専念、06年に「シベリウス・メダル」授与された。演奏会は世界各地で3,500回以上、リリースされたCDは130枚にのぼる。
2002年に脳出血で右半身不随となったが、04年に「左手のピアニスト」として復帰。その左手のために間宮芳生、ノルドグレン、林光、末吉保雄、吉松隆、谷川賢作、coba等第一線で活躍する作曲家が作品が贈られた。
08年に旭日小綬章受章と文化庁長官表彰受。そしてことし、NHK大河ドラマ「平清盛」テーマ曲とエンディング音楽「夢詠み…紀行」のソリストを務めたことで、さらに広く注目を集めている。
今回のリサイタルでは、バッハの『シャコンヌ』、スクリャービンの『左手のための2つの小品 前奏曲と夜想曲 Op.9』、吉松隆の「平清盛」から『遊びをせんとや』、『夢詠み』、『海鳴』、エスカンデの『音の描写』、cobaが舘野さんに贈った『記憶樹』を演奏する。エスカンデの『音の描写』は、舘野さんの唯一の弟子、平原あゆみさんと三手連弾で披露する。
昨年は三条市出身でフリューゲルホルンのジャズプレーヤー、TOKUさんのコンサートを開いたが、毎年、秋にクラシックコンサートを開いており、ピアニストは2008年の仲道郁代さん以来4年ぶり。舘野さんはファンクラブがいくつもあるというほどの人気とあって、今回のリサイタルに県外のファンからの問い合わせもあるという。
チケットは全席自由で前売り3,000円、当日券は3,500円。前売りで完売したら当日券は販売しない。未就学児は入場できない。保育ルームを設置し、生後6カ月から小学校2年生までを対象に1人100円で保育する。保育ルーム利用の申し込みは10月18日から11月16日まで。
チケットは18日午前9時から三条市の中央、嵐南、栄、下田の各公民館で販売する。問い合わせや保育ルームの申し込みは生涯学習課(電話:0256-47-0048)へ。