三条署(小林国夫署長)は17日、防犯功労者への表彰状の伝達式を行い、関東防犯連絡協議会から防犯功労者表彰を受けた三条市福島新田丙、農業須戸幸男さん(75)と、全国防犯連絡協議会・防犯功労者(銅章)を受けた三条市松ノ木町、市非常勤職員大坂博さん(80)に表彰状を伝達した。
午後3時に須戸さんと大坂さんの2人が三条署を訪れ、小林署長がそれぞれの表彰状を読み上げ、「長い間ありがとうございます」と手渡した。
関東防犯連絡協議会の表彰を受けた須戸さんは、栄地区の栄北部防犯連絡協議会会長。平成13年に市防犯功労、19年に県防犯功労、21年に全国防犯連絡協議会銅章を受章。平成元年に栄北部防犯連絡協議会に加入し、10年から会長を務め、積極的な防犯活動を推進し、地域に貢献している。
同協議会では、月1、2回、夜間の地域安全パトロールをし、危険カ所や戸締りの点検、乗り物盗など盗難防止活動の取組をはじめ、広報車による利域内の巡回や広報、少年の健全育成のための夏休み夜間パトロールなども実施している。
全国防犯連絡協議会の銅章を受けた大坂さんは、三条市大崎コミュニティの顧問、大崎学校区児童生徒下校見回り隊の会長に就いている。平成18年に県防犯功労、22年に市防犯功労を受賞。12年から19年まで務めた松ノ木町自治会長や現在顧問の三条市大崎コミュニティなどで、積極的に防犯活動を推進している。
同コミュニティでの定期的な防犯懇親会や研修会への参加。平成16年に三条市では地域での児童の見守りの先駆けとなった「大崎学校区児童生徒下校見回り隊」を設立し、地域住民とともに大崎学校区の小中学校の登下校の見守り防犯パトロール活動を行ったり、夏休みの夜間パトロールを実施し、少年の健全育成活動を積極的に推進している。
表彰状の伝達を受けた須戸さんは、心に残る活動として、平成4年ころから栄地区に増えた有害図書自動販売機の問題で地域が一体となっていき、地主や業者に交渉し3、4年かけて15基すべてを撤去したことを話し、今回の受賞は「地元の皆さん、役員の方などのおかげ」、さまざまな活動に「みんなが参加してくれる」と感謝した。
大坂さんは、「やることはやっていくので、(表彰は)夢にも思わなかったがありがたい。間もなく81歳ですが(防犯活動は)生涯現役でやるしかない」と笑顔だった。