9.3万人もの人出を記録した14日の三条マルシェで、誇らしい気分を味わった。三条マルシェそのものよりも、前夜に開かれた交流会でだ。今回の三条マルシェには交流出店と来ら丼大会に県内外の十数地域が参加した。事前の取材で、佐賀県武雄市から三条市へ出向している職員から、7人の武雄市職員が2泊3日の日程で参加するとも聞いていた。
南は長崎、北は青森県西目屋村。三条マルシェ前日になって、これは夜に交流会があるのではないか?、てか、交流会を開くべきだろうと、担当課へ問い合わせようと思った。忙しかったこともあり、何もなければ問い合わせをするのを忘れてしまっていた感じがしないでもないが、夕方になって担当課から電話があった。交流会を開くので、取材をしてほしいとのこと。ビンゴ!。
担当課でも間際になって交流会の開催を思いついたらしく、会場の手配が遅れ、数十人規模に参加者をしぼって開くことになったらしい。規模が小さいのはやや物足りなかったが、各地の人たちが和気あいあいとにぎやかに交流しているようすを見ていて、率直にうれしかった。
遠い昔、滋賀県旧八日市市や石川県内灘町の凧のイベントなど、全国から参加のある県外のイベントを取材した。そこでは前夜祭や歓迎レセプションといった交流行事がつきもの。その本番を目前にした華やいだ雰囲気は格別で、そこで受ける歓待も気分がいい。そんな空間をついに三条マルシェが生み出してくれた。
ふるさとが注目を集め、ほめられる喜び。歓迎する側にいることが、自分では何もしていないのに、誇らしい。外側から評価されることでも郷土愛は育まれる。そんなことを感じさせてくれる幸せな時間だった。ぜひ、来年はより多くの全国の市町村を集めて大々的な交流会を企画し、三条市をPRしてほしい。そう願わずにいられない。
ごく個人的な感想を言えば、「来ら丼」で秋田県美郷町の「美郷まんま」と北海道松前町特産の「スルメ天丼」がコラボした「美郷が牛っと!!スルメ天丼」が絶品だった。「美郷まんま」だけでもいいから毎日、食べたいくらいで、これが日常的に食べられないのは何とも悔しい。
そして武雄市の「美味暮(おしくら)まんじゅう」とそのキャラクターの「美味暮マン」に、すっかりはまった。オリジナルソングもつい一緒に口ずさんでしまいたくなるかわいさで、おじさんはすっかりやられてしまいまいた。