11月1日に店頭にコーヒースタンド「ツバメコーヒー」をショップインショップとしてオープンするユニークな美容室「パリスラヴィサント」(田中辰幸社長・燕市吉田)は、10月21日午後4時から同店でそのプレオープニングイベントを行い、ツバメコーヒーを使ったフード&ドリンクの販売から、アコースティックライブ、ツバメコーヒーにかかわったロースターやデザイナーもまじえたフリートークなど、1日だけのこだわりの空間を提供する。
イベントは2部に分け、午後6時までが一部。コーヒードリンクやガンジー牛の加勢牧場=長岡市根小屋=のガンジー牛のミルクで作ったガンジーアイスを300円で提供。ビールやツバメコーヒーを使ったカクテル、話題の「Curry & Spice くぅ象」=三条市神明町=のスパイシーなカレーも販売する。
そして、ツバメコーヒーのオープンに向けて指南を仰いだ著名なロースター「アアルトコーヒー」の庄野雄治さんによるアアルト式コーヒー教室を開く。予約が必要で定員10人、参加費は1,000円。5時半からツバメマークがデザインされたコーヒー味のガンジーアイスを食べてツバメコーヒー誕生を祝うイベントもある。
6時から二部で、佐賀県出身のシンガーソングライター、山田稔明さんによるアコースティックライブ。途中で庄野さんによるコーヒーレッスンもあり、コーヒー付きで参加費は2,500円、予約が必要。
庄野さんが東京で開いた教室に行ったときに山田さんと引き合わせてもらい、その縁で出演をオファーした。ツバメコーヒーのラベルデザインなどは上越市出身のイラストレター、大塚いちおさんの事務所によるプロダクションで、大塚さんも来場予定。経営者の田中辰幸さん(34)をまじえたフリートークも計画しており、7時半まで田中さんのこだわり形にした時間と空間を楽しんでもらう。
田中さんは「アアルトコーヒー」に魅せられ、ことし5月にコーヒー豆の焙煎機を導入。焙煎の技術を独学で学んでオープンの準備を進めてきた。先に作ったカフェオレベースで注目を集め、14日に三条市で開かれた三条マルシェに出店して、行列ができる人気を集めた。
店舗の道路側の通路に約13平方メートルのコーヒースタンドを設置する工事を行っている。一般的なコーヒーの1.5倍から2倍の豆を使ってコーヒーをいれるので、今回のイベントでは1杯300円だが、オープンしたら「1杯400円にチャレンジしたい」と田中さんは意欲的だ。
「テークアウトイコール質が悪いという風にしたくないし、テークアウトというスタイルでどこまでできるか試したい」。豆の販売も行い、コーヒーは客の目の前でいれて「ライブ感を感じてもらえるといい」と期待を膨らませている。オープンに向けてはずみをつけるためにも、イベントに大勢の参加を呼びかけている。問い合わせは同店(電話:0256-93-3032)へ。