三条市・法華宗総本山本成寺やまちあるきのガイド役を務める三条雲蝶会は、2年後の雲蝶生誕200年に向けてことしを前々年祭と位置づけた公開講演会を20日午後1時半から本成寺客殿で開く。創作舞踊「雲蝶さん」のお披露目も行うので、興味のある人などに気軽な参加を呼びかけている。
石川雲蝶(1814-83)は江戸に生まれ、三条へ婿養子に入った幕末の彫物師。三条市は2002年に石川雲蝶ガイド養成講座を開き、その受講者のうち三条雲蝶マイスターに認定された15人で三条雲蝶会を立ち上げた。
2014年に雲蝶生誕200年の大きな節目を迎える。雲蝶の作品で最も有名な天井彫刻のある魚沼市・西福寺開山堂では昨年秋、寺や檀家によって雲蝶の銅像が建立されている。三条雲蝶会でも生誕200年の機運を盛り上げようと、創作舞踊「雲蝶さん」を作った。
先に三条市の長橋正宣さんが作った詩を曲にした「雲蝶さん」に新潟県民謡連盟公認講師の丸山玲子さん=新潟市西区=が踊りにした。そのお披露目を兼ねて公開講座を開くことになったもの。会員でもある雲蝶が婿に入った先の酒井さんが「妻の家系から見た雲蝶」をテーマに話したあと、丸山さんと有志が「雲蝶さん」の踊りを初披露。さらに見附市の郷土史研究家、丸橋康文さんが「郷土史家からみた雲蝶」のテーマで講演し、4時に終わる。
参加費は無料。参加したい人は直接、会場へ出向く。問い合わせは会員の角田道雄さん(電話:090-2523-5070)へ。