第7回燕市美術展覧会(市展)が19日から22日まで燕市吉田産業会館で開かれており、20日は好天にも恵まれて大勢の来場者でにぎわった。
5部門に応募のあった184点のうち、入選以上の161点と燕市美術協会会員作品67点の228点が展示されている。20日は5部門のうち日本画、写真、工芸・彫刻の3部門の作品解説会が開かれ、21日は午前10時から書道、午後2時から洋画の作品解説会が開かれる。
また、21日は午後4時から同会館で入賞者を対象に授賞式が行われるが、ことしは最高賞の市展賞にトロフィーが贈られることになった。それも地元の金工作家、渡辺和也さん(33)=燕市八王寺=に製作を依頼した銅の鍛造品だ。
勢いが上にのぼっていくようなイメージの造形で「刃鎚目(はつちめ)」が描く文様を生かし、表面に緑青(りょくしょう)を施した。台座も渡辺さんが仕様を決めて発注し、タモの木の木目を生かした深みのある色に刷り込んだ。
「どれだけ純粋な形で、どれだけ豪快で雰囲気のあるものができればと考えました」と渡辺さん。限られた時間のなかで「いい感じにできたと思います」と納得の仕上がりだ。