燕市教育委員会は、燕市体育協会の主管で21日午前、燕市民体育センターを集合場所に市民健康ウォーキングを行い、185人が参加したが、ゲリラ的な強い雨に見舞われてコース折り返しまでの半分で中止した。
市民の健康づくりを図ろうと、それまで国上山のトレッキングで行っていた事業を、昨年から燕市民体育センターを集合場所に中ノ口川、そして信濃川と左岸堤防道路を上流へ向かって歩き、つばくろ運動広場で折り返して往復する10キロのコースで行っている。
各地のウオーキングイベントを探して参加している人もあり、遠くは佐渡市など市外からの参加もあり、当日参加の約30人を含めて80歳を最高齢者に年配の人が中心の185人が参加した。
午前9時過ぎに出発した当初はさわやかな秋晴れだったが、間もなくみるみる雲が増えて、折り返し地点に到着する直前に傘も役に立たないほどの猛烈な横なぐりの雨となった。先に雨宿りできた人を除いてほとんどが全身ずぶぬれになった。
にわか雨で30分ほどで雨の勢いが弱まり、再び歩きたいという人もいたが、安全を考えてここで中心。参加者をマイクロバスで集合場所までピストン輸送し、用意した豚汁を食べて雨にぬれて冷えた体を暖めた。もちろん着替えも用意しておらず、「がっちゃがちゃらて」と水を含んで重くなった靴下を脱いで一息つく人もいた。
今回は出発前、参加者にウオーキングの指導をした。講師は新潟大学教育学部健康スポーツ科学課程4年生の遠藤美穂さん(21)=燕市宮町=。この夏、岩手県で開かれた日本ウオーキング協会の2泊3日の指導者養成講座を受講し、公認ウオーキング指導者の資格を取得した。先に行われた燕市のスポーツ関連事業で指導を手伝ったのが縁で、今回のウオーキングの指導の依頼を受けた。
腕を後ろに振るときにひじを曲げてると肩甲骨が動く、こぶしを肩より上に上げない、腕を横に振るとひざが内側を向くので前後に振ることなどのポイントを指導した。
「歩き方でウオーキングの強度を変えることができます」、「脂肪を燃焼させたい場合は、インターバルウオーキングが効果的です」と遠藤さんウオーキングの奥の深さを理論立てて話す。レクリエーション指導の経験はあるが、ウオーキングを指導したのは今回が初めてで、「わたしの方がいい経験をさせてもらいました。少しでも皆さんのお役に立てればと思います」と声をかけてもらったことを喜んでいた。