燕市教育委員会は、9月29日に燕市総合文化センター駐車場で開いた初めての子ども写生会「水道の塔を描こう」で参加した小学生17人が、同駐車場に立つ水道の塔を描いた作品17点を28日まで同センター1階ロビーに展示してる。
1941年に建設された旧配水塔、通称「水道の塔」が昨年度、大規模な補修工事が行われた。国登録有形文化財への登録を目指していることもあり、子どもたちから写生をして水道の塔に親しんでもらおうと初めて写生会を開いた。
4年生以上の小学生17人が参加し、燕市美術協会(幸田顕会長)の会員も指導して作品を完成させた。水彩で色とりどりに描かれた作品は、水道の塔の手前に花や昆虫を描いたり、水道の塔全体を描かずに部分をクローズアップし画用紙いっぱいに描いた作品もある。
水道の塔はシンプルな造形が美しい反面、個性を表現するのが難しいように思えたが、学校の授業の描くのと違い、自分ですすんで参加した絵を描くのが好きな子どもたちとあって、作品の質は学校の文化祭などの比ではない。想像以上に個性的な作品が並び、それぞの子どもたちの感性のフィルターを通して見える「水道の塔」が鑑賞する人の目を楽しませてくれている。