坂田動物病院(坂田郁夫院長・三条市荒町2)は10月31日、燕市大曲、特別養護老人ホーム「白ふじの里」(佐野一美園長)をアニマルセラピーのCAPP活動で訪問し、入居者からイヌやネコとのふれあいを楽しんでもらった。
同病院のスタッフ4人とCAPP活動の一般ボランティア4人、新潟市・国際ペットワールド専門学校の生徒15人が10匹近くのイヌやネコを連れて参加した。
イヌはトイプードルやシェルティーシープドッグ、イングリッシュコッカースパニエルなど。お座りはもちろん、投げたボールをくわえたりするイヌもいたが、そこに動物がいるだけでふだんの雰囲気とはまったく違う。
車いすの入居者は自分からイヌの近くへ移動し、テーブルに乗ったネコを飽きることなくなででいる人も。一方で「勤務で訪問の日に当たると朝から楽しみで」と話す職員もいて、入居者も職員も動物たちにいやされていた。
CAPP活動は日本動物病院福祉協会が取り組む人と動物のふれあい活動。種類があるアニマルセラピーのうち、坂田動物病院はアニマル・アシステッド・アクティビティーと呼ばれる動物とのふれあいでレクリエーションやQOLの向上を目指すCAPP活動に平成元年から続けている。
今は年に15回ていど、「白ふじの里」をはじめ、つばめ福祉会が運営する施設や三条市内のい施設でCAPP活動を行っている。
訪問に一緒に参加した坂田院長は、「昔はネコもどこにでもいたので、動物を拒否するお年寄りはほとんどいません」と言う。活動は「あくまでも楽しんでもらうのが目的」で「職員の皆さんにも喜んで迎えてもらっているのがありがたいです」と話していた。