紅葉の三条市・下田郷の魅力を味わってもらおうと八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」=三条市南五百川=は、9日までの平日限定で入館者を対象に「紅葉スポット無料見学バス」を運行し、紅葉が始まった大谷ダム周辺などへ無料で案内するサービスを行っている。
週末の3、4日を除き、1、2日と5日から9日までの7日間限定で実施。実施日の午前11時から同施設のフロントで参加申し込みを受け付け、午後1時半にマイクロバスに乗って出発する。
国道289号線を大谷ダム方面に向かい、「八十里越」工事用ゲート前でUターン。車窓からの見学に加え、大江大橋付近や大谷ダムなどの紅葉スポットを巡る約1時間のミニオプショナルツアーとも言えるサービスだ。
初日1日は、雨はしだいにやんだものの、あいにくの曇り空だったが、13人が参加した。三条の最高気温15.0度とぐっと冷えみ、車外は上着を着ても足りないほど寒かった。
曇天ではさすがに紅葉の色がさえず、「晴れてればもっと良かったね」と話しながらも、赤や黄、オレンジとぽこぽこと盛り上がるように色を変えた山々に「きれいだね〜、見られて良かった」と紅葉狩りに満足。マイクロバスが施設に到着すると「お疲れさまでした。また、(温泉で)あったまってください」とドライバーからの案内に、「ありがとうございました」と感謝していた。
同施設では、自然あふれる下田地域の魅力を来館者に楽しんでもらおうと、2008年から棚田の見学や大谷地和紙の製造見学など季節にあわせた取り組みを行っている。紅葉バス巡りはその人気企画。昨年は7.29水害の影響で同施設が休業していて実施できず、ことしは2年ぶり4回目。粟ヶ岳や同施設周辺の紅葉はまだこれからで、平日に時間がとれるならぜひ参加したいサービスだ。