三条市の第一中学校区の一体校建設に反対し、三条市監査委員会に事務監査請求を行った市民グループの代表者らは2日、監査結果に求めた事由と異なる点や疑問点が出たとして、3人の監査委員による説明会の開催を求めた。
午前9時半に10人の監査請求人のうち7人が市役所内の監査委員会事務局を訪れ、9月に通知された事務監査請求の結果の説明を求める事項の書面を渡辺局長に提出。監査結果に至った経緯などを説明する公開の説明会を開催することや、公表は市のホームページだけでなく多くの市民が見られるように広報紙での特集などをしてほしいと要望を伝えた。
書面では、監査の結果に対して説明を求める事項として、小中一貫教育の導入、教育委員会の議決、南小学校の統廃合、三高跡地の利用など19項目を示している。
今回の事務監査請求は、「私たちの三条市をつくる市民の会」(村上幸一会長)と「小中一体校の問題を考える会」(外山晴一会長)が、第一中学校区に建設される小中一体校の問題点などについて三条市監査委員会に市民5,786人の署名を添えて事務監査を求めた。監査の結果、いずれの項目でも違法、不当な部分を認められず、監査の対象外となった。
同グループは、提出した説明会開催を要望する書面を3人の監査委員にも郵送している。渡辺事務局長は事務局長の立場としては「監査の結果にすべてが含まれているとまでしか言えない」と述べたものの、要望の主旨や内容は監査委員に伝え、判断を受けた結果を同グループに伝えるとした。