三条市は2日、三条市清掃センターで行った震災廃棄物の試験焼却による各種の測定結果を踏まえて、同センター周辺や最終処分場周辺の自治会などに限定した計7カ所で「試験焼却結果に係る住民説明会」をスタート。震災がれき関係の説明会では初めて国定勇人市長が参加し、住民と対話を行っている。
2日から5日まで清掃センターや最終処分場周辺の自治会などを対象に計7回開く。第1回目のこの日は、一般廃棄物最終処分場=月岡=に関係する月岡3・4丁目自治会を対象に、午後7時から本成寺公民館月岡分館で非公開で開いた。同自治会の住民20人余りが参加。市は、国定市長、吉田実副市長、宗村里士市民部長などが参加し、午後8時半に終わった。
国定市長は終了後に取材に応じたが、「まだ関係する自治会にお話をしていかなければいけないですし、まずは住民の皆さんにわたしどもが試験焼却を受けてどんな結果になったのかをお伝えしていくのがいちばんだと思いますので」と、具体的な内容は明らかにしなかった。
本焼却の受け入れに向けた話をしたのか、しなかったかとの問いにも「言えません」とし、清掃センターと最終処分場周辺の対象とした住民以外に広く話すのは、すべての説明会が終わってからで、「しかるべきタイミングが整えば」とした。
今回、市長が出席した理由については、「試験焼却こそが、不安を抱えている方への不安の払しょくのかぎを握ると思っていましたので、そのデータの結果が出た以上、私自身の口からしっかりとご説明しなければいけないと参加させていただいた」と、7回すべてに参加するとした。
また、この日の説明会では「データの確認を含めてかかんに渡るご意見をいただいた」、「さまざまなご意見が出たと言うことは間違いない」とし、懸念の声があったことも話した。市長は、「とにかくこの説明の中で話すべき事柄について、これから残った自治会や団地の皆さんにお伝えしていく。まずはお伝えしていくことに全身全霊を注いでいく」と話していた。
このあとの開催は、3日に下大浦自治会と猪子場新田自治会、4日東光寺自治会、5日三条中小企業共同工業協働組合連合会、嵐南・金子新田工場流通団地親交会、福島新田甲自治会。