燕市佐渡、特別養護老人ホーム「さわたりの郷」(山保司郎園長)は4日、昨年に続いて文化祭を開き、同施設を開放してステージイベントやバザー、作品展示などで入所者とその家族、地元の人たちにサービスした。
施設内には、地元の肉店、菓子店、コンビニなどが屋台を出した。作品は、パネルを立てて入所者や職員、ボランティアなどが制作した書道や手芸、写真作品を展示。ステージイベントでは三条東高校書道部が書道パフォーマンスを披露したほか、風船アート、職員の講演、保育園児による演奏などを行い、ふだん静かな施設内はにぎやかな祭り会場に生まれ変わった。
ステージイベントのあいさつで同施設を運営するつばめ福祉会の岡田健一理事長は、「職員教育だけはどこにも負けません。それもすべてご家族やボランティアの声があればこそ」と、いろいろな声を遠慮なく聞かせてほしいと求めた。
同福祉会の地域活動交流支援室の松井講学室長は「人生いろいろ〜今を生きる〜」をテーマに講演し、約70人が聴いた。松井室長は子どものころは母子家庭で貧しいなかから就職し、今に至るまで、その間に2度、死にかけた波瀾万丈の人生について話し、共感を呼んでいた。そんな深い話のあとは泉保育園園児が太鼓演奏を聴かせると大きな拍手が響いていた。
同施設では地域の人たちとの交流をと毎年、秋に音楽祭を開いてきたが、昨年からさらに規模を大きくして文化祭として開いている。