三条市は、市内で開かれている「二・七」と「五・十」の2つの朝市をPRするポスターを作成。手描きの味わいあるイラストが好評だ。
B2判で300部を作成し、市内の公共施設などに掲示している。「二・七」は中央市場、八幡小路市場、島田・由利市場、「五・十」は四日町市場で開かれていることを伝えるもので、ポスターのなかには、市で見かけるありふれた“人”の姿。一度でも市を訪れたことのある人なら、ひざを打つような日常的な風景をあちこち配置し、売り手と買い手のやりとりまで聞こえてくるような情景を柔らかな鉛筆画で描いている。
ポスターの中心に大きく描かれた「市」の文字が目を引く。老舗で良く見かける彫刻看板をイメージしており、市がもつ歴史や文化も感じさせてくれる。いちばん下に市の開催日をマークしたカレンダーを掲載した。
このポスターは、地域経営課職員で製作した。ことし4月から10月まで毎月1回、日曜に当たる二・七の市の中央市場を三条マルシェと同時開催の「二・七の市×三条マルシェ」としてコラボした。二・七の市の約100店舗に加え、三条マルシェのテントが毎回10張近く並んだ。
同時開催は来年から再び始まるが、その前に三条の朝市の魅力を市民から見直してもらおうとポスターを作成。担当者はポスターを見た人から「こういうおばあちゃんがいるよね、とか言ってもらえるのが楽しい」と喜び、「子どもが旬の食べ物を体で知ることができ、とにかく一度、市へ足を運んでほしい」と話している。