三条市立森町小学校(佐藤和彦校長・児童69人)の3、4年生と八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」のコラボレーションでサツマイモのスイーツ「15(フィフティーン)くれないあげあげパフェ」が誕生。いい湯らていの「お客様感謝祭」にあわせて11日からレストランのメニューに登場する。
複式学級の3、4年生15人の児童は今年度、総合的な学習で「達人に学ぶ」と「地域の良さ」について学習した。その「達人」のひとりとして「いい湯らてい」の調理担当者が授業に参加した。「地域の良さ」でも地域内にある「いい湯らてい」に行って調べて関係を深まったことから、児童の考えた1品を「いい湯らてい」のメニューにする「森小オリジナルメニューを完成させよう!」を企画した。
児童1人が1点ずつ料理の案を考え、「いい湯らてい」社員を前に1人ずつがプレゼンテーションした。コシヒカリカレーまんじゅうやワイルドカレー、弁当やピザなど地域の食材などを使ったオリジナルレシピはいずれも力作ぞろいだった。そのなかから、現実的に提供可能なメニューとして、下田産のサツマイモ「コシノクレナイ」を使ったパフェをベースにすることに。商品化に向けて、サツマイモの調理方法やネーミングも児童の提案を求め、6日の授業で調理実習を行い最終形が決まった。
サツマイモは、スイートポテト風のふかす、大学イモ風の揚げるなどを試した。ネーミングも全員が案をだして話し合って「15くれないあげあげパフェ」に決まった。「15」は児童15人で作った意味で、「くれない」はサツマイモの品種「コシノクレナイ」から。「あげあげ」は揚げていることなどをかけている。
授業は「いい湯らてい」の調理担当者の指導で調理実習もあり、手際よく盛り付けるプロの仕事に児童たちは真剣な表情。サツマイモを蒸したり揚げたりして教室中に甘い香りに自然と笑顔がこぼれ、「先生、夢がひとつかなうね」と話す女の子もいた。
「15くれないあげあげパフェ」は、いい湯らてい内のレストランはくちょうで11日に発売し、年内は販売予定。値段は450円。初日11日は児童15人が午前11時から1時間、同レストランで店員体験も行い、給仕を手伝う。