9日夜、三条市の本寺小路周辺を中心に「さんじょうバル街」が開かれ、チケット650枚余りを売り上げた。参加者はマップを手に、はしご酒を楽しむ老若男女でにぎわった。
三条商工会議所青年部が主催し、三条では初めての開催。5枚つづりのチケットを購入し、参加52店舗から好きな店舗を選んではしご酒を楽しむイベントで、チケット1枚につき各店自慢のピンチョスとドリンク1杯で、参加者は最大で5店舗のはしご酒ができる。600セットの前売り券は完売し、当日券50セットもあっというまに売り切れた。
夕方、強い雨が降り、空模様も心配されたが、午後5時の開会前に雨は止み、会場周辺にぱらぱらと人が歩き始めた。
午後7時には本寺小路入口に設置した本部で、地元三条の蔵元・福顔酒造の樽酒の鏡割りを行い、事前に予約したチケットの引き換えなどで次々と訪れる参加者や通りかかった人たちに日本酒を振る舞った。
そのころには、参加52店舗が掲載された黄色いマップを手にした若い人から年配の女性や男性のグループ、カップル、夫婦、職場の同僚など幅広い年齢層の参加者であふれ、店頭に行列のできる店もあった。
女性も男性も「行ったことがない店をチョイスしてます」という人が多く、「今日は、初めてのお客さんばかり」という参加店も。黄色いマップを手にしている人がすれ違う時には「何件目?、おいしかったですか?」、「おすすめのお店ありますか?」と知らない人同士で情報交換する場面もあちこちで見られた。
参加者は、料理と酒とともに新しい店や店主、また新しい客との出会い、見知らぬ客同士の会話、久しぶりの店、なじみの店や人など、新発見や再認識などそれぞれのスタイルで「三条の夜」を楽しんでいた。