燕市内の研磨業者を会員とする親ぼく会「燕磨(えんま)の会」(長谷川隆夫会長・会員18人)は10、11の2日間、燕市つばめの茶の間=燕市燕=で昨年に続いて作品展「職人たちの休日。」を開き、会員が趣味や収集の成果を展示する。
9日夜、会員はそれぞれ作品などを持ち寄って展示作業を行った。展示物はいろいろだ。菊花、写真、書道、ジグソーパズル、旅先で集めたこけし、釣り好きは釣りざお、将棋好きは1段の免状と県アマ将棋優勝の盾、自転車好きは自転車、ビデオ好きは地元の酒呑童子行列や1000人みこしを撮った動画上映。
切ったサクラの木で作ってみた木彫、奥さんが製作した組みひもや孫の中学1年生が鉄道模型のNゲージ、地元商店街に昭和初期に作られたクラシックなレジスターと、堅苦しさはいっさいなく、ゆるくてほのぼのとした物が並ぶ会場になった。
会員は30歳代前半から70歳代前半の地元で言う「磨き屋」。どの手もごつく、気が置けない古くからの仲間たち。「去年と比べていい花になったねっか」、「詰め将棋、全部できた人になんかやろかね」、「腕、上げたね」とほめたり、感心したり、冷やかしたり、ちゃかしたりとにぎやかだった。
3年前の8月に燕市内の研磨業者を会員とする燕研磨工業会が解散したが、引き続き同業の気の合う磨き職人で親ぼくを深めようと、その年に暮れに燕磨の会を発足。忘新年会や秋の旅行を行っているが、たがいにプライベートな趣味や活動を知ることで交流を深めようと昨年秋に初めて作品展を開き、ことしが2回目になる。
会長のワールド研磨ハセガワの社長、長谷川隆夫さん(60)=八王寺=は、昨年は「ばかいーかったいね。珍しかったんだね」。会員の初めて見る一面がたくさんあった。「(昨年の差品展の)打ち上げんときから来年もやろねっかと。盛り上がったね〜」と話していた。長谷川さんはことしも祭りで買って21歳になったミドリガメを展示するとともに、11日は先着2人にカメをプレゼントしようと考えている。
2日間とも来場者に焼きいもと薫製のウインナーのプレゼントがあり、11日はカニ汁のふるまいも。大勢の来場を呼びかけている。10日は午前9時から午後5時まで、11日は午後3時半まで。場所は第四銀行燕支店の向かい。