日本金属洋食器工業組合は11日、昨年に続く第2回のカトラリー検定を行い、レギュラー・クラスに91人、新設の上位クラスのソムリエ・クラスに40人が受検し、金属洋食器に関する知識を試した。
昨年、金属洋食器製造100年記念事業で初めて行ったローカル検定。昨年は433人が受検して427人が合格しているが、さらにレベルの高い検定をとことしはソムリエ・クラスを新設した。
2クラスとも100点満点で試験時間60分。レギュラー・クラスは4択49問と記述1問の50問、1問2点で70点以上が合格。ソムリエ・クラスは4択60問で20問目まで1問1点、それ以降は1問2点で80点以上が合格だ。
レギュラー・クラスは公式テキストブック「なるほどカトラリー」を持ち込んで受検できるが、ソムリエ・クラスは持ち込に不可。さらにソムリエ・クラスはテキストブックにない問題もあり、試験用のナイフも貸与された。
先に組合が行った第2回カトラリー検定実施の記者会見でソムリエ・クラスに申し込んだ鈴木力市長は、いちばん前の机で受検した。鈴木市長は昨年、公式テキストを持ち込まずに受検してほぼ満点で合格している。燕市は14日に市内小学校で初めてのジュニア検定を行うだけに、プレッシャーを感じると言いながらも、席に着いてからピースサインを見せる余裕の笑顔。そのふたつ後の席の藤沢健一教育長は、「市長は余裕があるな〜」と頭をかいていた。
受験者は洋食器関連の企業の社員や市職員、地元に文化や歴史に興味のある人が腕試しにとさまざま。とはいえ、社会人になってから受検する機会はめったになく、担当者が回って机に問題用紙を載せていくと、学生時代を思い出してぴりっと緊張していた。
このあと1週間後の18日に表参道・新潟館ネスパスで東京会場のカトラリー検定を行い、約30人が受検する。