「燕の水道の塔を愛する会」(早川賛治会長)は10日、燕市総合文化センター敷地に建つ旧配水塔、通称「水道の塔」の西側のスペースを憩いの広場として環境整備しようと、プランターに花の苗、花壇に球根を植えた。
この日は6人の会員が参加して同センターで水道の塔の活用を考え、新年度の事業計画を立てる勉強会を開いたあと、昼前から作業。30余りのプランターにパンジーの苗を植え、道路脇の花壇にチューリップの球根約150個を植えた。
水道の塔は1941年の建設で、長く保存か撤去かの議論が続いたが、燕市は歴史ある建造物を後世に伝えようと保存すること決め、昨年度、大規模な補修工事を行うとともに、国登録有形文化財への登録も目指している。
愛する会は地域住民を中心に昨年9月に発足して、同様に市と協働して取り組んでいる。市でも憩いの広場にベンチを設置しており、市民が水道の塔を見上げて過ごす空間として愛されることを願っている。