ことしの夏も効果的な節電と合わせて熱中症対策を進めた三条市は、熱中症予防声かけプロジェクト総合運営事務局主催の「ひと涼みアワード2012」で「グッドプラクティス賞」を受賞した。
ひと涼みアワードは全国の熱中症予防や熱中症対策の優れた取り組みを表彰するもの。282のエントリーがあり、10月15日にトップランナー賞7法人、グッドプラクティス賞27法人、特別賞3法人の計37法人が受賞した。
三条市は昨年に続いて熱中症予防声かけプロジェクトに参加、賛同会員になった。ガス冷房など節電への影響が少ない空調設備を備えた市内19施設を「オアシス26℃」のスポットとして市民に開放し、施設内に応急対応のための対策キットを設置した。
加えて気温が35度を超える日は防災無線放送と安心・安全情報メールの配信による注意喚起、広報紙で節電と熱中症対策の特設コラムを掲載、のぼりやポスター、パンフレットの設置と配布などの取り組みを行った。
13日の記者会見で国定勇人三条市長は、「熱中症の救急搬送件数が減少していることから、市民の皆さまの健康管理とともに熱中症対策に一定の効果があったのでは」と評価し、受賞式後の交流会ではトップランナー賞を受賞した日本一暑い埼玉県熊谷市から三条市の取り組みが参考になったと言われたことも紹介した。