三条信用金庫は13日、旧店舗跡に新築、19日にオープンする中央支店=三条市本町2=の修祓式と竣工式を行い、明治40年(1907)から100年以上続く同所での営業を引き継ぐ新店舗の完成を祝い、さらなる発展を願った。
三条信用金庫は、前身の三條成産信用組合が明治34年(1901)に設立、明治40年(1907)に現中央支店の建つ同所に事務所を開設した。昭和58年(1983)に三条信用金庫の旧本店を新築するとともに本店を旭町に新築移転し、中央支店として開店した。
修祓式と竣工式は午前11時から完成した新店舗で行い、西潟精一理事長、杉野良介会長をはじめ同金庫関係者や工事関係者など約35人が列席。竣工式では、西潟理事長が感謝の言葉を述べるとともに工事関係者に感謝状を贈った。
杉野会長がお礼のあいさつで、8年前の中越地震のときに同支店の建て替えを考え始めたと話した。当時でも築40数年になり、老朽化で近隣に迷惑がかかるのを心配した。建て替えの検討に入ろうという時にリーマンショックがあって中断。再び始めようとした昨年は3月の東日本大震災でちゅうちょした。そうも言っていられないと昨年末にようやく工事に入って新店舗を完成でき、「やっと肩の荷が下りたような感じ」と話した。
さらに、同所では明治40年、昭和2年、26年、39年と建て替えを行い、今回で5回目。「この先30年、40年、末永くこの地区の方々に愛されるお役にたてるような店舗になることを、職員一同一生懸命頑張りますのでご支援とご協力を」と杉野会長は願った。
新店舗は1,454平方メートルの敷地に建つ鉄骨2階建てで、延床面積363平方メートル。ロビーのある1階は249平方メートルで、アイボリーを基調に開放感のある吹き抜けを備える。これまで通りATM1台を設置する。
16日までは新店舗裏手の仮店舗で営業。引越しのためATMは17、18の2日間は終日、休止する。19日は午前9時のテープカットでオープン。19、20の2日間は、オープニングフェアとして定期預金、定期積金など窓口での取引で「秋の味覚福引大会」を行う。19日から12月18日まで「三条市出身作家によるロビー展」を開催し、同金庫所蔵の岩田正巳、広川操一など9人の作品を展示する。