14日の放課後、燕市内15小学校すべてで燕ジュニア検定が行われた。ふるさと燕への誇りと愛着をもってもらおうと、燕市が市内小学生を対象に実施した初めてのご当地検定で、A、B、Cの3クラスに合わせて2,632人の児童がチャレンジした。
燕はひとつプロジェクト事業の一環として、合併した旧燕、吉田、分水の3市町の一体化を図ろうと検定に取り組んできた。
「燕ジュニア検定問題集」をことし5月に発刊して、市内小中学校に配布。学校では問題集を授業に活用し、毎日15分ていど集中両区を養おうと行っている「燕長善タイム」でも読み合ったり、クイズにして出題したり。燕ジュニア検定マスコットキャラクターを「つばけん博士」と命名し、検定で全問正解した人に贈るつばけん博士をデザインしたバッジも制作するなど、あの手この手で盛り上げ、子どもたちにもアピールしてきた。
おかげで、市内小学生2,632人もが受検を申し込み、主な対象としている3年生以上に限っては在籍2,950人の82.5%に当たる2,434人が申し込み、1、2年生も198人が申し込んだ。クラス別ではA(超難関)23人、B(難関)248人、C(入門)2,361人。いずれも百点満点でAは100問で出題で試験時間30分、B、Cは50問で20分。それぞれ10点刻みで10級から1級を認定し、認定証を交付する。
小池小学校(齋藤毅校長・児童351人)では、1年生13人、2年生18人、3年生33人、4年生28人、5年生76人、6年生22人の220人が受検を申し込んだ。クラス別はAは0、B8人、C212人。放課後の午後2時35分からいっせいに検定を開始した。
問題が配られると緊張して神妙な顔つきだった子どもたちだったが、問題を解き始めるとどれも問題集で見たものばかりで、余裕の表情に変わっていた。問題は表裏で50問あったが、6年生は速い児童で2分ほどで裏の問題に進んだ。
1、2年生でも10分とかからずに終わる児童も。各教室を回って受検のようすを見ていた藤沢健一教育長は「問題が簡単過ぎたかな…」と言いながら、すらすらと答えを記入する子どもたちに目を細めていた。
6年生春木佑太君は「チョー簡単だった。5分くらいですぐ終わった。百点取れそう」と自信満々。1年生かわさきゆうた君も「問題集にあったから簡単にできた」とにこにこだった。
一方、検定を運営したのは同校の近藤紀郎地域コーディネーターとボランティアのPTA保護者11人。検定開始前の検定の説明や問題の配付や回収、採点まで行い、こちらも初めてのにわか先生役の経験に緊張し、まんざらでもないようすだった。検定の結果は19日に発表され、受検者全員に通知する。