三條機械スタジアム(柴山昌彦GM・三条市月岡)は、23日午前10時から同スタジアムでメンタルコーチング講座全5回の第1回を開き、ロンドン五輪日本代表もサポートしたメンタルコーチ、長岡市・横山みきおさんを講師に人を育てるための方法を学ぶ。
メンタルコーチングは、メンタルスキルやコーチングスキルを使って、心と体を良い状態に変え、最高のパフォーマンスを発揮できる状態をつくりあげることで、競技力を上げ、実力を高めることもできる。競技力を上げ、実力を高める資源やはばむものは、心と体の中にあり、メンタルコーチングは、人間の無限の可能性、底知れない力を引き出すことができる。
講座では、メンタルスキル、コーチングスキルの一部を体験し、自身の競技向上や選手の育成に活用できるプログラム。厳しい指導だけでは選手が萎縮(いしゅく)して力を百パーセント出し切れない。選手がモチベーションをもって主体的に練習に取り組み、頑張るようになる気づきを与えてくれるので、スポーツ選手や指導者はもちろん、学生や社会人にも役立つ講座だ。第1回は「メンタルコーチングの概要〜一瞬で心の状態を変える」をテーマに正午まで2時間の講座になる。
講師の横山さんは1965年生まれで長岡市出身。大学まで体操競技に没頭し、卒業から21年間、中学校の保健体育教師として運動やスポーツを通じて子どもたちの教育に携わり、メンタルコーチとして独立。「コーチングやメンタルが学べるNAGAOKAコーチング倶楽部」を設立している。
メンタルコーチングサポート実績では、全日本3位のトランポリンの長崎峻侑選手、世界大会優勝の柔道60kg級山本浩史選手。そしてロンドン五輪のアスリートをメンタルコーチングに深い経験を持つコーチ陣がサポートする「London 38+ Project」に参加し、射撃選手とボクシングコーチをサポートした。このプロジェクトは不可能と思われた史上最多となる38個以上のメダル獲得を目指したが、結果は見事に38個を獲得した。
また、横山さんは不登校改善率百パーセント。独立起業家、IT企業経営者、主婦など幅広い分野の人たちをサポートしている。
講座は来年3月まで毎月1回開く。参加料は1回500円、定員30人で5回すべてを受講するのが好ましいが、希望する回だけの受講もできる。
三條機械スタジアムでは、一昨年に農業をプロレス的に考察するというユニークな講座を開いて以来の講座開設。今後は三条市や三条市体育協会などと連携して通年のアウトドアトレーニングなど、ソフト面の充実を検討している。
柴山GMは、「死んだおやじが厳しくて、悪いことは隠そうとして言えなかったという体験があります」と言う。「会社でも同じで、上に立つ人に気づきがあれば、伸びしろはいっぱいあるんです」と人の育て方の重要性を話す。
新潟アルビレックスBCのコーチも受講を考えており、「いろんな意味できっかけづくりがお手伝いできればと思っています」と柴山GMは受講を呼びかけている。受講したい人は三條機械スタジアム(電話:0256-32-8911、ファクシミリ:0256-32-8943)へ申し込む。受講申込書は三條機械スタジアムのサイトからダウンロードできる。第2回以降のテーマは次の通り。開催日は未定。
第2回 | 心を使った目標の設定〜心のスイッチ |
第3回 | 選手とのコミュニケーション〜やる気を引き出すコミュニケーション |
第4回 | 視野を広げる〜制限しているものを取り除く |
第5回 | 本番で、実力を発揮する〜フロー状態」を作り出す |