特定非営利活動法人ロイヤルセラピスト協会(RTA)のベビーマッサージセラピストの認定講師、燕市の塩田織枝さん(28)は22日、「マザーネイチャー」=三条市旭町1=でベビーマッサージ教室をスタートし、4組の親子が参加した。
お母さんが赤ちゃんをマッサージしてふれあい、体と心でコミュニケーションし、現代人が失いかけている心のあり方を母子間の伝承育児方法を通じて再認識することができる。
裸になった赤ちゃんをオイルマッサージすることで、免疫力の向上や低体温の改善、食物アレルギーの予防などを期待でき、家族とのきずなを実感しながら赤ちゃんの心と体のさまざまな発育をうながす。
教室は「マザーネイチャー」のスペースを借りる形で毎月第2、第4木曜の午前10時半から正午まで開き、参加費は白砂糖小麦不使用のデザート、産後ママに優しいオーガニックハーブティー、オイル代込みで1組2,000円。その初日22日は、生後3カ月から1歳までの赤ちゃんとそのお母さんが参加した。
塩田さんは8歳の長男と10カ月の長女をもつ二児の母。長女が生まれてから長男の気持ちが不安定になり、アトピー性皮膚炎にもなったのがきっかけで、親子のコミュニケーションの大切さを身をもって学び、反省した。
そんなときにベビーマッサージと出会い、ことし4月から講師に自宅へ通ってもらってベビーマッサージを勉強。これまで首都圏で行われていたロイヤルセラピスト協会の認定試験がことし9月に初めて新潟市で行われ、ベビーマッサージセラピストの認定講師の資格を取得した。
ベビーマッサージスクール「心結(ここゆい)」を開設した。これまで何度か依頼のあった家へ訪問してベビーマッサージを教えているが、本格的な教室は今回が初めて。長女の千織ちゃんを連れて講師を務めた。
教室を終わって塩田さんは「反省ばっかりでした」。「参加した人同士が話したり、みんなが仲良くなっていってびっくりしました。帰りににこにこして感謝されて、やって良かったなと思いました」と教室形式で指導するおもしろさの一端も味わった。
12月は燕市社会福祉協議会のベビーマッサージ体験会や三条市内の産婦人科の教室の講師も決まっており、すでに定員に達する申し込みがある。「ひとりでも多くの赤ちゃんやママがベビーマッサージを通じて笑顔になってほしい」と塩田さんは願っている。問い合わせはベビーマッサージスクール「心結」(電話:0256-66-5232、電子メール:kokoyui15smile@palette.plala.or.jp)へ。