新潟市西蒲区の7つの文化施設を対象に12月16日まで西蒲区文化施設スタンプ&クイズラリーが行われており、各施設が用意するクイズに全問正解した人の中から抽選で10人以上にクリスマスプレゼントを贈る。
巻郷土資料館、潟東樋口記念美術館、潟東歴史民俗資料館、西川学習館、岩室公民館、澤将監の館、中之口先人館をめぐるスタンプ&クイズラリーで、西蒲区文化施設を運営する市民の会が主催。賞品は西蒲区特産品のワイン、バタどら、ジェラート、鴨肉、鯛車焼きのなかからひとつを選んで応募する。あわせて有料施設はこのイベント限定で入館料の割り引きも行われている。
西蒲区は県央地域に接するので、晴れ間を見つけて出掛けて半日もあれば十分に楽しめる。なかでもお勧めは「澤将監(さわしょうげん)の館」(植松潔館長・新潟市西蒲区打越甲)だ。三条市の市街地からでも車で30分もあれば到着する。
江戸時代の大庄屋の屋敷で、初代の澤将監は本来は甲斐武田信玄の家臣で、武田氏滅亡後に上杉氏を頼って越後入り、慶長17年(1612)にこの地に移った。澤家は新田開発に力を注ぎ、澤家の名声を高めて元和2年(1616)には村庄屋に任命された。
今の建物は旧中之口村が平成6年(1994)に復原したもの。9,000平方メートルを超す敷地に建物は主屋だけで620平方メートル。土蔵と表門を備え、石高五千石の格式を示す枡形大門の偉容と松並木が越後の大庄屋、澤家の富と名声を今に伝える。
建物の気品と風格もさることながら、紅葉したモミジなど晩秋のたたずまいも見事。しかも今回のイベントで入館料がおとな300円、高校生150円のところ、中之口先人館へも入館できる共通券がおとな150円、高校生100円となっているのもうれしい。さらに12月24日まで開かれている「開港都市にいがた 水と土の芸術祭 2012」の会場にもなっていて「LIFE works @ Niigata」の作品が展示されており、ぜひこの機会に訪れたい施設だ。