28日夜遅くから29日未明にかけて月が半影に入る「半影月食」となっており、燕三条地域でも珍しく空が晴れて真ん丸い半影月食を観察できる。
月食は地球の影に月が入る現象だが、影のまわりに「半影」と呼ばれる薄ぐらい部分がある。月がその半影に入る現象が「半影月食」。月から見ると地球による部分日食が起きている。
欠け始めが午後9時13分、食の最大が11時33分、食の終わりが午前1時53分。食の間、明るさが落ちるわけだが、その違いを肉眼で感じるのは難しく、月全体が半影に入っているピークの午後11時半過ぎでも、天頂付近に満月がこうこうと輝いているようにしか見えない。
ただ、雲がないのに月の明るさにむらがあり、それが半影月食の影響かもしれないが、本当のところは専門家でないとわからない。とはいえ、気温が下がっり、澄んだ空気のおかげで、望遠レンズで月を撮影すると月の模様をはっきりと写すことができた。