燕市の合唱団「コーロ・スプラウト」(田野正則代表・団員28人)と、小児慢性特定疾患胆道閉鎖症で17歳で亡くなった岡村可奈子さんの祖母、岡村和子さん(75)=燕市南2=は1日、燕市子ども夢基金に5万円を寄付した。
田野代表と岡村さんの2人が午後4時半に市役所を訪れ、田野さんから鈴木力市長にのし袋に包んだ善意を手渡した。
「コーロ・スプラウト」は11月24日、燕市文化会館で2年ぶり2回目の自主コンサートを開きいた。368人が来場し、会場入り口に募金箱を設置した。そこへ寄せられた来場者の善意に和子さんの善意を加えてちょうど5万円にして寄付した。
コンサートでは生前、岡村可奈子さんが作った詩を曲にした、コンサートのタイトルにもなっている『笑顔を忘れないで』の合唱も披露し、可奈子さんの闘病生活の紹介もあり、もちろん和子さんも会場へ足を運んだ。
鈴木市長も会場を訪れており、「すばらしいコンサートでしたね」。コンサートのようす紹介した鈴木市長のブログに田野代表は「感動しました。あれだけ読めばコンサートのようすが全部わかります」と話した。
先に開かれた燕市小中学校合同音楽交流会では、600人による『笑顔を忘れないで』の全員合唱もあり、和子さんは「ここまでしてもらえるのは、夢のまた夢です」、「(『笑顔を忘れないで』を)皆さんにかわいがっていただいて、それが本当にわたしにとって宝です」と目をうるませて話していた。