三條機械スタジアム(柴山昌彦GM・三条市月岡)は1日午後5時から同スタジアムで「橋上ひでき電撃トークライブ」を行い、昨年は新潟アルビレックスBCの監督で、今シーズンは五冠を達成した巨人の1軍戦略コーチ、橋上秀樹さん(47)から「橋上流『人の育て方』」のテーマで聴いてもらった。
橋上さんは千葉県出身で安田学園高校からヤクルトに捕手として入団し、その後、外野手に転向。日本ハム、阪神と移籍し、2000年に現役を引退。05年から楽天でコーチ、11年には新潟アルビレックスBC監督を務め、今シーズンは巨人の1軍戦略コーチに就任。2013WBC戦略コーチにも就任している。
今回は翌2日に県内で開かれる野球教室に訪れることになり、それにあわせて同スタジアムでトークライブをと柴山GMが声をかけて実現した。野球ファンを中心に約60人が参加、橋上さんとはアルビレックスBC時代からの知り合いのフリーアナウンサーの松井弘恵さんが司会進行役を務めた。
橋上さんは現役を退いて10年以上になるが、そのがっしりした体つきは、言われるまでもなくアスリートとわかる。松井さんに問われて「新潟を離れるときは寂しかった」、「アルビで優勝パレードがしたかった」。
昨年、アルビレックスBCが巨人の三軍と対戦、2試合ともアルビレックスBCが勝った。それを当時の巨人の清武英利球団代表の目に止まって何度か球団事務所へ呼ばれ、最後は実際に中日-巨人戦を観戦しながら気付いたことを言ってみろと言われ、それで入団が決まった経緯を話した。
その後も裏話もたっぷりにチームでの指導の方法や選手の個性の違いなどについて話し、来場者からの質問にも答えた。最後にあらためてテーマの人の育て方に戻り、「選手もいろんな人がいて、一辺倒でも通じない。相手がどんな人かを認識するところから始まる。その人と向き合った指導を」と誰にでも通用する教え方はなく、逆に言えば一人ひとりの選手について学ぶことの大切さを説いた。
何の隠しごとも飾り気もなく、率直に話す橋上さん。その話しぶりに橋上さんと参加者の距離は一気に縮まっていた。トークあとはサインボールや橋上さんの著書『一流になるヤツ、二流で終わるヤツ』のサイン本が当たるジャンケン大会、著書の販売も行った。