衆院選新潟4区に自民党公認で立候補する金子恵美氏は1日午後2時からセブン-イレブン三条西裏館店前で街頭演説を行い、自民党参院議員の片山さつき氏も応援に訪れた。
皮切りが片山氏のあいさつ。金子氏と同じ赤い色のコートを着て街宣車に上がり、朝からの雪が降り続くなか、フードをかぶって演説した。告知が遅れたこともあり、集まった支持者らは100人ほどだった。
新潟5区で田中真紀子氏と戦う自民党の長島忠美氏の女性部とげきを飛ばしてから三条入りしたと話し、「まだこの3年3カ月の過ちに気がついていない今の野田ドジョウ政権、民主党」、そこから分かれた日本未来の党、両代表の考え方の違いがあらわになった日本維新の会は「政策、議論以前の問題」と切り捨て、「政党の名前に日本がついているのはみんなあやしいと思ってください」、“日本”をつけてるのは「本当は日本のことを考えていないから」。
自民党は「日本経済を強くする政策をしてる」。この3年3カ月で失われたのは仕事、店の売り上げ。若い人の雇用も就職先も減り、子ども手当、生活扶助、住宅扶助と、まじめに働く人たちがばかばかしくなってきている。「開き直る人をつくってしまった」のが民主党政権の最大の罪。
日本製品が海外製品に負けている。「この三条にも燕三条にも工業の伝統がある。きらりと光るいい技術や会社がたくさんある」。基幹製品を日本をおさえることができれば、再び日本の職場を取り戻すことができる。
勢いをつけたいのは経済、止めたいのは円高で、安倍総裁効果で1ドル82円になったが、自身はそれでは満足していない。マネーの流れを変えれば、海外に出ていった企業は戻ってくる。日本が赤字なのは輸出が減ったのではなく、輸入のエネルギーが高いだけ。自民党は日本にもっと仕事の場をつくり、働けるようにする。
日本維新の会の代表代行、橋下徹氏については、大阪市長のつもりで投票したという声を聞いた。祖母は新潟県糸魚川市の出身で、糸魚川や新潟県からは明治維新の志士がたくさん出ていて、曾祖父もそうだった。新潟の頑張った先輩は明治維新で国家をつくった。「ここからもう一回立ち上がって、自民政治を、保守政治を、日本を取り戻す政治を4区からやりましょう」と呼びかけた。
最後に金子氏があいさつ。「コンクリートなくして人は生きていけない。コンクリートが人の生活、財産、命を守るんだということをわれわれは昨年、また痛感し、実感した」、「わたしが国政の場に行き、そしてまた地方議員の地域の実態をわかっている方々の議員や首長の皆さまのお声をしっかりと国政へ届ける、その架け橋になりたい」。
「わたしは何としても現場で働く、汗をかく方々の努力が報われる社会、そしてまた現場で働いている次の世代、この三条にあるものづくり、その技術と精神を次の世代に引き継ぐための人材育成にもしっかり取り組んでまいりたい」とし、自身は三条高校出身の三条との縁も深く、「12月16日がこの三条を大きく変える日、日本を新しいスタートを切れる日となるよう皆さまのお力をどうぞお貸しください」と支援を願った。
街宣後、片山氏は「ここ(新潟4区)は、いけると思っててこ入れに来ました」と言い、衆院選の見通しついては「2区は保守地盤なんで割といけると思う」、「3区がいちばん苦しいが競ってます」と好感触。「できれば全部取りたい」、「保守王国新潟がやっと戻る。少なくとも5区のうち半分以上は取れますからね」と話していた。