第九を楽しく歌おう会(棚橋道悦会長)は2日、燕市文化会館で同会の創立15周年記念「歓喜の第九演奏会」を開き、600人以上の観客がオーケストラの共演による総勢200人の『第九』を楽しんだ。
棚橋会長のあいさつで幕を開け、客席は600人以上の来場者と出演の小・中学生席をあわせてほぼ満席になった。第1部の燕市立燕西小学校合唱クラブ、燕市立燕中学校合唱部、歓喜の『第九』合唱団有志の演奏、第2部で交響曲第9番ニ短調作品125「合唱つき」を聴いた。
第2部は、堀俊輔氏の指揮。新潟交響楽団の約80人の演奏と中央で活躍する4人のソリストを迎え、「第九を楽しく歌おう会」メンバーを中心に、燕、加茂、三条、加茂、五泉、見附、弥彦など県内各地の合唱愛好者の小学2年生から74歳の幅広い世代で特別編成した「歓喜の『第九』合唱団」の100人余りが大合唱で歌い上げた。
オーケストラによる第1楽章から第3楽章まで50分、歌も加わる第4楽章が25分、約1時間15分の熱演に観客は引き込まれ、熱気に包まれた演奏終了には「ブラボー!」の声と大きな拍手が響いた。
鳴り止まない拍手を受けて、1部2部の出演者全員と客席にも呼びかけて『聖夜(きよしこの夜)』を歌い、フィナーレを飾った。
「燕第九を歌おう会」は、燕中学校創立50周年の記念事業に生徒全員の「第九」合唱ができないかとPTA役員から提案があったのが始まり。当時、その提案の実現はできなかったものの、いつかはその環境を作りたい、燕市を歌声の響くまちにしたいと1997年3月に、押見栄喜さんを指導者に発足。「青少年と共に感動体験を!」、「世代を超えて」、「障害を越えて」をテーマに、老人保健施設などへの出前コンサートや音楽祭への参加なども行っている。