来年3月に三条市・一ノ木戸商店街に「まちの拠点」が誕生するのに伴い、市民からそのオープニングをイベントを考えてもらおうと、9日午後6時から「ハーメルンの館」=仲之町=で「まちの未来(あした)をイメージするワクワクワークショップ」が開かれる。
「まちの拠点」は、「ハーメルンの館」に向かって右隣の米店だった旧「新光屋」の建物を間借りする。商店街に面した手前の部分は昭和3年(1928)の建築の町屋造りで120平方メートル、奥は大正3年(1914)から1年がかりで銭湯として建築されたれんが造りで130平方メートル、合わせて250平方メートルもの広さがある。2004年ころから空き屋になっており、とくにれんが造りの建物は三条市内でも珍しい。
まず、建物の使い勝手などを確かめてもらおうと、ワークショップに先だって午後4時から建物の内覧を行う。ワークショップのあとは8時から会費1,000円で任意参加の懇談会を開く。
この「まちの拠点」は、協同組合一ノ木戸商店街(星野健司理事長)に加え、三条信用金庫のさんしん地域経済研究所が連携体となって国の補助事業として取り組む。地域コミュニティーの再生、活性化を図るのが目的だ。
チャレンジショップとコミュニティーレストランの開設は決めてある。いずれも実店舗をもつことまでは考えていない、仕事にはできないまでも、手作り品を一時的に販売してみたい、得意な料理を大勢の人から食べてほしいといった思いをもつ、小さな夢を実現したいと願う人の利用を想定している。
ノマドワーカーが過ごせるコワーキングスペースや落書きできる床、地元の情報が集まるスペース、朝活や夜活するスペースなどさまざまな活用法を考えているが、まずはオープン初日のイベントをみんなで考えようとワークショップを行うことにした。25人ていどの参加を見込んでおり、市外からの参加もある。
「まちの拠点」の運営に当たるのは、ことし7月にまちなか応援マネージャーに就いた石本史子さん。ワークショップデザイナーでもあり、この日のワークショップでもリーダーを務める。
「オープニングは、シャボン玉を吹いたり、自分の小自慢大会だったり、まちの拠点のイメージでハードルを下げたイベントができればいい。これぐらいのユルさでもいい、みんなができるちょっとしたことを発表できる場になれば」と石本さんは言う。
その後の運営についても、広く意見を聞きながら進めていく。「ネット社会だからこそ人が集まる場所ができればそれが強みになる」と考え、「情報が集まり、胸に秘めた思いを形にする、実現できる場所にしたい」と話している。
また、「まちの拠点」の名称を募集している。名前のコンセプトは「人がつながる、時代を結ぶ(施設の名前)」。応募は任意の様式で施設名の案とその意味(200字以内)、住所、氏名、電話番号、性別、年齢を記入し、「〒955-0062 三条市仲之町2-16 一ノ木戸商店街事務局内「まちづくり拠点名」係」へ郵送するか、ファクシミリ(電話:0256-33-2065)、電子メール(sanjomachinaka@gmail.com)、フェイスブックページ「三条まんなか情報室」へのメッセージで26日までに送る。問い合わせは協同組合一ノ木戸商店街事務局(電話:0256-33-2065)のまちなか応援マネージャー石本さんへ。