三条市立旭小学校(高田容夫校長・63人)の5年生10人は7日、交流ルーム「ひばり」で東日本大震災の影響で三条市に避難している人たちとの交流&お米寄贈イベント「スマドリ11笑顔と希望を届けよう」を開き、学校田で育てたコメに全校児童で作ったメッセージカードを添えた一足早いクリスマスプレゼントを届けた。
午前10時過ぎに同校の5年生10人が、三条市総合福祉センター内の三条市に避難している人同士や三条市民との交流拠点施設の交流うルーム「ひばり」をサンタクロースの衣装で訪問した。
この日は、雪が降るあいにくの天気だったが、福島から避難している人は10人余りが参加。児童とともにクイズを楽しんだり、合唱やリコーダーによる演奏を聴いたり、ともに歌ったりして交流を楽しみ、児童たちは、みんなで育てた「コシヒカリ」2キロ入りの袋を一人ずつに「このお米を食べて元気に過ごしてください」など声をかけながら手渡した。
同校では毎年、5年生を中心にコメ作りを行っており、田植えや稲刈りを全校で行っている。昨年の5年生が、収穫したコメを東日本大震災で被災した人たちに届けたいとの考えから、三条市内に避難している人たち99世帯分を贈っており、今回、2年目。
ことし11月19日現在で三条市内には84世帯217人が避難しており、今回は1件に2キロを90世帯分、計180キロをプレゼントした。
「ひばり」スタッフの野村孝さん=双葉町=が最後にあいさつし、「わたしたちも震災で避難してから1年9カ月がたとうとしています。今日までこられたのも、皆さん方に助けられてと思っている。今日、みなさんとふれあえたこともうれしく思います」。「まだまだ先が見えてない状態にはありますが、三条市でふる里に戻る日までは、一生懸命頑張って生きていきたいと思っています」とお礼の言葉を述べた。
さらに「これから人生のなかでいろいろな経験をすると思う。わたしたちも皆さん方に助けていただいて、生活できていることを実感しています。みなさんも困っている方がいたらぜひ手をさしのべてください」、「また、勉強やスポーツに、いろんなことがあると思うが、、決してあきらめないでください」と言葉を贈った。
児童たちは「皆さんを笑顔にしようときたけど、私もすごく笑顔になったので、もう一回遊びにきたいなと思いました」、「みなさんが笑顔になってくれて、ぼくもうれしかった」と、感想を話していた。