燕署は6日午前10時から同署で署長感謝状贈呈式を行い、市内で側溝に落ちた女性を助けて人命を救った4人に中村栄署長名の感謝状を贈った。
感謝状を贈ったのは、燕市白山町、会社員岡部恵子さんと燕市役所税務課職員の広瀬雅則さん、青山義典さん、外山敬太さん。中村署長から4人に感謝状を手渡した。
4人は11月30日午後5時25分ころ、燕市白山町3地内の道路わき側溝に誤って転落した女性(85)を発見して助けた。
保険外交員の岡部さんは、仕事から家へ帰って車を下りて間もなく、かすかに助けを求める声が聞こえた。すでに日が落ちてあたりは真っ暗。時々、聞こえる声を頼りに付近を探し回り、5分ほどたってようやく側溝に落ちている女性を発見した。
側溝は幅2メートル、深さ1.4メートル、当時は水深20センチ。転落した部分だけコンクリートのふたがなく、暗かったので女性はふたがないことに気付かず、転落したようだ。
岡部さんひとりで女性を引き上げられないので、通りかかった車を呼び止め、3台目に通りかかった市役所燕庁舎からの帰りの広瀬さんら3人が乗る車がちょうど赤信号で止まり、助けに向かった。3人で上から女性を抱き上げて救助した。幸い女性にはとくにけがはなかった。
岡部さんは発見したときの女性のようすを「寒かったし、動揺もしていたんでしょう、震えていました」と言い、市職員が車から降りて手伝いに来てくれたときは「若い人が3人もいて、ほっとしました」と話していた。