強い冬型の気圧配置で大雪に見舞われた9日、三条市の積雪は35センチを超え、市街地でもこの冬初の機械除雪を行い、翌10日には全市一斉の早朝除雪を行うことを決めている。
三条市消防本部南分遣所の観測では、雪の降り始めは午前0時過ぎから。雪は一日中、降り続き、積雪は午前9時23センチ、午後3時35センチと増えた。1時間の降雪量は午前9時までの8センチが最も多かった。夜になるとひとまず降雪は収束した。
三条市では、午前5時に積雪が10センチを超えたことから、市道除雪を担当する建設部の担当職員が午前5時半に登庁し、この冬初めて除雪対応にあたった。山手から市街地にかけて日中も除雪を行ったが、市役所の電話は市民から除雪の要請や苦情の電話が鳴り続けた。
夕方は職員2人、3人で対応していたが、受話器を置くと次のベルがなるような状態で、「除雪が来ない」、「うちの前だけ除雪していかなかった」、「家の前に雪のかたまりを置いていったのでなんとかしてほしい」などの内容。職員は「申し訳ないです」と謝りながら、日中は交通量が妨げになるなどはかどらない場所もあることなどを伝え、理解と協力を求めていた。
また、翌10日の早朝までに新ためて一斉除雪を行うことを決めており、路上駐車などないようにとスムーズに除雪できるように協力を求めている。
また、この日は上越新幹線が停電の影響で朝から夕方まで運転を見合わせたり、在来線も遅れや運休などがあった。さらに、北陸自動車道の三条燕ICと柏崎IC間などが雪のため通行止めになったりと、交通も大きく乱れた。