国定勇人三条市長は11日行った定例記者会見で、12月定例会で震災がれき本焼却の補正予算を上程したあとになって県から廃棄物の適切な管理などの要請があったことを明かし、「アリバイづくりとしてしかわたしには思えない」と不快感を示した。
国定市長は、三条市が補正予算を上程したということは、「少なくとも執行部側としては最終的な意志判断」をしており、その後になっての要請は「いやがらせなんですかっていうこと」。11月上旬の記者会見で本焼却に向けた検討をし、12月に補正予算を出すと発言しており、「ふつうそのタイミングでやりますよね」、「行き過ぎなんじゃないですかね」と続け、新潟市の篠田昭市長も泉田裕彦知事に対する批判的な発言をしたことに、「新潟市長さんが発言される意味が良くわかりますよ」と同調した。
そもそも一般廃棄物は市町村事務で、知事の発言は行き過ぎとし、県は「サボタージュし続けるだけでなく」、応援、是正する手段がいくらでもあり、「ちょっと立場をはき違えてる」と首をかしげた。
三条市とともに県内の5市が震災がれきの広域受け入れを進めている。そのうち新潟市に続いて新発田市が震災がれき試験焼却の年内実施を延期したことについての質問には、新発田市の延期の理由は「つまびらかでない」とコメントを控えた。新潟市については原因が震災がれきになかったとしても、試験焼却できなかったという事実だけが残り、篠田市長が岩手県を訪れて謝罪したことは「すばらしい決断だったと思う」と評価した。