衆院選新潟2区と4区の自民党立候補者の応援のため、自民党青年局長の小泉進次郎氏が13日午後2時からイオン県央店前で街頭演説を行い、自民党には若い世代が必要なこと、経済の立て直しや納得できる税金の使い方などを訴えた。
河村建夫選挙対策局長とともに訪れた小泉氏は、グレーのスラックス、ノーネクタイで青と白のストライプのシャツに黒のダウンの上に黒いコートーを着たカジュアルなスタイルで演壇に立った。「皆さん、こんにちは。こんげー寒いなか、こんがにいっぺーの人に来てもらってありがとうございます」と“つかみ”は方言で始めた。
自民党から20代、30代、40代で約80人が立候補している。全国の激戦区を回るなかでも自分の役割は、2区と4区のふたりを勝たせて「自民党を若返らせ、過去の自民党に戻すんじゃなくて新しく若くてエネルギッシュで躍動感のある自民党に変えたい」。
だれが政権を担っても、総理になってもやらなけらばならないのは、日本経済の立て直し。とくに大事なのはこの新潟でも地に足をつけた中小企業、地場産業。「世界でまさか日本のつめ切りが有名になる時代が来るとは皆さん、想像できましたか」と諏訪田製作所=三条市高安寺=の躍進にふれた。タブレット型端末の背面もこの地で磨かれいることにもふれた。
燕三条の技術が世界の商品を生み出している。経済再生のかぎは、遠い所にあるのではなく、自分たちが気付かなかった良さを新たな発想で高見へと引き上げていくか。新たな発想を若さを生かして立候補者のふたりに一緒になって地場産業をやってほしい。
きょうは富山県へ行ってから新潟各地を回り、埼玉県へも行く。なぜそこまで自民党を立て直したいかと言えば、「自民党が変われば日本政治が変わるから。日本政治が変われば日本が変わる。そしてこの20年、失ってきた日本は大丈夫だという自信を必ず取り戻すことができると信じてるから」。
滋賀から京都へ移動する電車のなかで、同世代の男性から「小泉さん、一生懸命働いて、しっかり税金納めるから、いい国にしてくださいよ。応援しますよ」と言われた。その言葉が忘れられず、ずっと考えたのは、みんなが同じ思いをもっているはずということ。
税金を納めたくないわけじゃない。ちゃんと納めてそれがより良い暮らしのために、次の子どもたちのために納得いく形で使ってもらえれば納得してもらえるはず。しかし、今の政治は一生懸命働いて納めた税金が何のために使われているか、納得がいかずに政治に怒っている。
「税金を納得のいく形で使ってこの国を前へ、前へと進ませていくために経済を立て直す、政治の信頼の回復、そして被災地の復興、全力で取り組んでまいります」、そして「野党としてチャレンジャーの精神を忘れないで、最後まで一票一票をもぎ取る、攻める戦いを続けてください」と締めくくった。
裕に500人を超す聴衆が集まった。父の小泉純一郎氏の演説よりソフトだが、歯切れの良いフレーズが父を連想させた。右手には収益を被災地に贈る自民党青年局「TEAM-11」のグリーンバンドをつけ、胸に「絆-がんばろう日本!」のピンバッジを着けていた。
これまでの各党の代表する顔が訪れた街頭演説に増して女性が多く、盛んに小泉氏の写真を撮り、演説の前後で小泉氏と握手したり、一緒に写真に写ったりとタレント並みの人気で、「息子家族が神奈川なんで良くしてください」の声も。
一方で、小泉氏の演説に「そうだ!」と声を上げ、「新しい日本をつくれよ」、「頑張ってください」と期待を託す人もいた。